<履修不足>「逸脱」の手段さまざま 学校側なりふり構わず

僕の学年から世界史が必修になったということは前々から知ってたのですが、僕も高校時代は世界史を履修しないで日本史をやっていました。
「受験に関係ないから履修したくない」生徒を自分勝手だという意見には返す言葉もありません。受験のためとはいえ、学校の方針を疑わずにいた自分にもそういう考えがあったことは否定しません。
問題なのはこれからどうしていくかだと思います。高校は進学実績を作るために受験を視野に入れた授業をしなければならないので、分量の多い地歴2科目はどうしても無理がでます(それでも本当にできる学校では補修で乗り越えたりしているそうですが)。大学は大学で入学者確保のために受験科目を減らして受験生の負担を軽減させているのが現状です。教育指導要領も現場の実情を踏まえ、なおかつ世界史が18歳の人間が身につけるべき教養として本当に必要だというのなら現場を説得する努力が必要なのではないのでしょうか。
あ、ちなみに僕の場合世界史は社会科学を専攻する上では必要だということを大学に入って思い知らされました。経済にしても、法律にしてももともと舶来品なわけだし。