「もんじゅ」訴訟、最高裁で住民側が逆転敗訴

最高裁は「国の安全審査に見過ごせない過誤や欠落があったとは言えず、設置許可は違法ではない」と述べ、高裁の判決を破棄した。原発の原子炉設置許可は専門家による審査を基にした内閣総理大臣の判断に不合理な点があるかどうかによっており、内閣の大幅な裁量が認められている。エネルギーのほとんどを輸入に頼らざるを得ない日本で原子力の有効活用はエネルギーの安定供給のための課題である。そのため、原発事故のシミュレートなど安全対策を検討する必要があるのではないだろうか。