高校日本史、なぜ選択科目? 「地理」との学習バランス考慮

 日本史必修化をめぐっては、18年9月に、埼玉、千葉、東京、神奈川の教育長が文部科学大臣に対し「高等学校における日本史必修化を求める要望書」を提出したが実現していない。その背景には、世界史に加え、日本史も必修化されると、地理歴史科教育の本質が失われると懸念する声がある。日本学術会議から地理教育に関する提言を行った奈良大学文学部地理学科の碓井(うすい)照子教授は「世界史と日本史だけを必修化するのには賛成できない。地理歴史科は、時間的な思考を形成する歴史と、空間的な思考を発達させる地理とで構成されている。両方をバランス良く学ぶべきだ」と指摘する。

これに対して、

 兵庫教育大学学校教育研究科の中村哲教授は「核家族化が進み、地域連携が喪失してきたなかで、歴史や文化が子供に伝わりにくくなった今、日本史必修化は必然的な流れだといえる。ただ、日本史と、世界史や地理とが根底で結びつくようなカリキュラムを形成する必要があるだろう」と強調する。

日本の歴史を学ぶということはこの国の成り立ち、現代に至るまでのその時々の人々が歩んだ道をたどっていくことだと思います。政治家にしても文化人にしても何らかの情熱を持って歴史に残る偉業を成し遂げたという意味では共通しています。だから外国からの圧力に簡単に屈するわけには行かないのです。事実かどうか怪しいのに南京で虐殺をしたというのは歴史ではなくプロパガンダです。